前回の医療ツーリズム情報の続報です。先週木曜日(2012年4月5日)、リョウ・チョンライ保健相は昨年1年間に病気治療・健診等の目的でマレーシアを訪れた外国人が58万3296人にのぼると発表しました。そしてなんとその6割に相当する33万5150人はインドネシア人の患者さんだったそうです。

昨年の医療ツーリズム総収入は2010年比34.9%増の5億1120万リンギ(約138億円)で、外国人別収入ランキングで見ると1位インドネシア人3億2530万リンギ(約88億円)、2位インド人1340万リンギ(約3億6,000万円)、3位オーストラリア人1250万リンギ(約3億3,750万円)、4位日本人1110万リンギ(約2億9,970万円)となっています。

リョウ・チョンライ保健相は「マレーシアの医療水準の高さが国際的に認知されているからこれだけ多くの外国人がマレーシアの治療を受けに来ている。遠くは英国から来る患者もいる。診療科目では美容整形手術が非常に人気で、これをマレーシアの医療機関で受ける外国人女性が増加中だ」と話していて、現在MHTC(医療観光協会)という医療ツーリズム受け入れを推進する組織に登録する医療施設も63施設にのぼっていると言います。

↓MHTCが出版している医療ツーリズム紹介本
MHTC

・・・このニュースを見て違和感を感じるのは私だけでしょうか?

「医療ツーリズム」の定義を『医療を受ける目的で他の国へ渡航すること』とすると、やはりちょっとこの数字はおかしい気がします。特に日本がランキング4位に入っているところに疑問を感じます。日本人がわざわざ自分の国よりも低い医療技術レベルの国へ行き、海外で医療を受けるでしょうか?たくさんの現地病院関係者に会いましたが日本人が医療ツーリズムですごい人数が来ているという話は聞いたことがありません。どう見てもこの「日本人1110万リンギ(約2億9,970万円)」という数字は私のようなマレーシアに住んでいる日本人が支払っている医療費が入っている気がします。つまり駐在員等国内滞在者を含んだ外国人から得た医療収入を発表しているのではないか、ということです。

ただし順位の話ですが、インドネシア人の富裕層が実際に医療を受けるためにかなりマレーシアに来ているという話は病院関係者の方からよく聞きますので、第1位がインドネシア人というのはある程度フィット感があります。(且つ、インドネシアを出てマレーシアに住んでいるメイドや清掃員等は公立病院を利用するため医療ツーリズム収入には換算されないと思います)

こういう数字データというのは、現場にしっかり出向いて肌で市場を感じない限り正しい把握をすることは難しいですね。今後も発表された数字はいったん頭の中に入れつつ、自分なりの考察・評価をしてリサーチをしていこうと思います。

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