マレーシアでは今年に入ってから7月4日までに見つかったジフテリア患者は14人。
厚生省が7月4日に発表した。
一番新しい患者(6歳男児)は、6月26日に発熱を訴え、7月1日にKLの病院に入院し、検査でジフテリアと判明した。

 

図3

 

ジフテリアはジフテリア菌による急性の咽頭または皮膚感染症。2~5日間程度の潜伏期を経て、発熱・咽頭痛・嚥下痛などで始まります。鼻ジフテリアでは血液を帯びた鼻汁、鼻孔・上唇のびらんがみられるのが特徴。感染、増殖した菌から産生された毒素により昏睡や心筋炎などの全身症状が起こると死亡する危険が高くなるが、致命率は平均510%とされています。

治療開始の遅れは予後に著しい影響を与えるので、臨床的に本症が疑わしければ確定診断 を待たずに治療を進める必要がある。日本で行われているDPT 三種混合ワクチンは、1期初回として生後390カ月(標準的には生後312カ月)に3回、その1218 カ月後に追加接種を行い、1112 歳にDT 二種混合ワクチンに より第2 期接種が行われています。第1 期の接種率は良好ですが、第2 期のDT ワクチンの接種率 は70%前後です。ワクチンによる予防が最も効果的です。