持続する下痢と高熱...

先日、高熱と持続する下痢により私の友人が医療機関に受診し、即入院となりました。
入院後、原因を同定するのに数日要したようですが、結果的には「サルモネラ感染」だったようです。
サルモネラ感染といっても、KLで一時問題となった腸チフスやパラチフスの類ではなく、腸炎型サルモネラ症(食中毒)です。

主な症状は、悪心、嘔吐、腹痛で始まり、その後38℃前後まで発熱し、下痢を繰り返します。
これらの症状は34日続きますが、1週間以上に及ぶこともあります。

サルモネラは自然界のさまざまな環境に生息しています。
とくにニワトリ、ウシ、ブタなどの家畜が腸管内にこの菌を保菌していて、これらの動物から生産される食品がその糞便などを介してこの菌に汚染されると、食中毒の原因となります。

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感染経路は...

サルモネラに汚染されている肉や卵を原材料として使用した場合で、次のような食品が原因となりやすいとされています。

【原因食品】牛のタタキ、レバ刺、食肉調理品、うなぎやスッポンなど。また、SEに汚染された鶏卵による食中毒が発生しており、主に生たまご入りとろろ汁、卵入り納豆、玉子焼き、自家製マヨネーズ、ティラミス(洋菓子)生ケーキなど、鶏卵を使用し、十分な加熱工程のない食品が原因となっています。
 

汚染された調理器具や手指を介して、二次的に汚染された食品を食べた場合
【原因となりやすい調理器具】まな板、包丁、布巾、スポンジなど...

 

治療は...

感染初期や軽症の場合は、整腸剤や補液による対症療法を行います。
ただし、重症化した場合は抗菌薬投与による治療を行います。
菌によっては耐性を獲得して抗菌薬が効きにくい場合もありますので、要注意です。

私の友人はダイエットを行う予定でしたが、ダイエット開始前に1週間で7kgの減量に成功したようです。かなり苦しんだみたいですが...