マレーシアの高等教育省は27日、国内の全教育機関を対象とした医学部コース新設の凍結を5年間延長することを明らかにした。より多くの医療スタッフを育成するよりも、個々のスタッフの質向上が先決と判断したため。28日付スターが伝えた。
 

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メアリー・ヤップ副高等教育相によると、凍結期間は今年5月1日から2021年4月30日までとなる。医学部卒業生の医療現場への供給を実際の需要に沿ったものとする狙いがある。ヤップ副相によると、14年の医学生の数は公立校が8,157人、私立校が1万1,348人、海外留学生が539人だった。

 

医療界からはおおむね歓迎の声が聞かれている。マレーシア医療協会(MMA)のアショーク・ザカリア会長は、期間中は学校側による新規コースの設立、新規の提携、学生編入のすべてが禁止されるべきと強調。また新人医師のトレーニングや技術向上なども同時に進める必要があるとコメントした。

NNA.ASIA 2016/04/29より